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記事詳細:Detailed Article

JARI Research Journal (2012~)環境・エネルギー/Environment & Energy

資料名 / Title

JRJ20210901 技術速報
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低レベルPM排出車両を対象としたフィルタ重量法の測定精度向上に関する研究
Study on Improving the PM Measurement Accuracy of the Filter Gravimetric Method for Lower PM Emission Vehicle

松本 雅至,松浦 賢
Masashi MATSUMOTO, Ken MATSUURA

 近年、自動車からの排出ガスに含まれる粒子状物質 (Particulate Matter、以下PM) に関する排出量の規制強化が検討されており、例えば米国では2025年に1mg/mile (0.62mg/km) のPM排出量規制値が設けられる予定である。一方で、PM排出量の測定法に関しては規制開始当初から根本的な変更を伴うことなくフィルタ重量法が適用されており、PM排出量規制が強化されるに伴ってフィルタ重量法の測定精度向上が技術的課題として認識されている。今後のPM排出量に対する規制強化を鑑みると、従来のフィルタ重量法におけるPM排出量の測定精度を把握し、必要に応じて技術的改善を加えることが必要である。国内の低レベルPM測定法に関する研究報告においては、PM排出量の繰り返し再現性に対する希釈空気、フィルタホルダやPM捕集フィルタの種類といった各種因子の影響度について示されている。また、JC08モードにおいてはディーゼル中量貨物車からのPM排出量の測定バラツキが0.03mg/km以下となる見通しも得られているが、現行車両とWLTC (Worldwide harmonized light duty test cycle) モードの組み合わせにおいても同等の結果が得られるかは別途検証が必要である。一方で、米国においては2025年におけるPM排出量の規制強化を見据えてPM測定法の改善研究が実施されているが、低レベルPM測定法の確立に資する最終的な結論は示されていない。
 以上を踏まえ、本研究ではPM排出量規制が0.5mg/kmへと強化されるケースを想定し、測定のバラツキ (本研究では標準偏差1と定義する) が0.5mg/kmの1/10である0.05mg/km以下となる低レベルPM測定法を、現状の試験設備をベースに提案することを目的とする。これまで、著者らは直噴ガソリン乗用車を用い、PM捕集フィルタの種類やPM捕集時のフィルタ通過ガス流速 (以下、フィルタ面速度) が測定バラツキに及ぼす影響を把握し、測定バラツキの抑制に有効な因子を組み合わせた推奨測定法を検討した。ここで、当該結果は定期的に排気導入管や希釈トンネルへの清掃を施している設備において得られた知見であるため、清掃の実施が困難である設備での試験を想定すると、トンネルブランクレベルを低減させる手法を検討することが求められる。そこで、本報告では排気導入管および希釈トンネルの加熱設定を変化させることによるトンネルブランクレベルへの影響を把握し、併せてWLTC (ホットスタート) モード走行時のPM排出量ならびに測定バラツキへの影響を解析した。また、これまでの研究結果を踏まえてメンブレンフィルタ使用時における課題への対策およびフィルタ面速度の推奨範囲を検討した。

種別 / Article Type

JARI Research Journal (2012~)

資料名 / Title

JRJ20210901 技術速報

発行年月 / Date of Issue

2021/09

分野 / Field

環境・エネルギー/Environment & Energy

言語 / Language

日本語/Japanese
ID:12702
 

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